とうとうLIVEを決行しました。 全曲、今までリハーサルを重ねてきた2ndアルバムレコーディング用の曲を組み合わせて、3set。
LIVEならではの反省点は、勿論ありましたが、内容としては、もう手直しするところは無く、今まで考えてきたことに間違いは無かった、という実感を掴みました。
約1年かけて、11曲。忙しい合間を縫って、共に試行錯誤、協力してくれた素晴らしいメンバーと共に、その内容を演奏できるのは、とても幸せな瞬間でした。
アルバムの曲しかやらないLIVEは、とても気持ちの良い経験でした。発信したいメッセージしか発信しない訳ですから、それは清々しい気分になれるというものです。
ただ、冷静に考えてみれば、表現するという意味では「やりたい事しかやらない」のは当たり前すぎる話で、発信したいからそれを発信するという、ただそれだけの個人による個人的な自然な営みです。その濃度が濃ければ濃いほど、個人固有の本当にやりたい事に近ければ近いほど、魅力的なものになっていくと私は信じています。魅力ある作品ほど、個人固有のやりたい事しかやっていないのではと思います。
しかし、意外と難しいもので、気を緩めると、ついつい、社会的・プロフェッショナル的技術・通念・知識・マナー・ルールのような、個人とは正反対のものに当てはめようとか、追いつこうと、気を使ってしまいます。でも、あまりそっちに気を使いすぎると、今度は内容が自分から遠くなってしまって、濃度は薄くなるし、魅力は無くなってきて、やっててもつまらなくて、中味が無くなって結局は苦しくなってきてしまうのです。(・・・私の場合は)
ただ、技術・通念・知識・マナー的なものが無いと、それはそれで相手にされないので、程よく付き合いたいところですね。そんなものを突き抜ける力が本当は必要ですよね。
先日のLIVEは、技術・通念的なところは、まだ未熟だった反省を抱えつつも、ささやかながら発信したい事は発信できた内容だったし、逆に、2ndアルバムの世界は、こんな感じなんだなと、客観的に確認する事も出来た。そして、これを作品にして、発信できると思えたLIVEでした。
お越しいただいた皆さま、有難うございました。