とうとうレコーディングの日がやってきました。
当たり前のことですが、予定は、どんなに先でも必ず来るんですね。そして終わる。
長い時間かけて準備してきた内容を2日間のレコーディングスタジオで形にするわけです。
さて、当日は自分の機材も運ぶので、先ずは、前日の夜に、サックスとして参加していただく井上さん宅までお邪魔し、お借りすることとなっていた井上さん所蔵のRhodes(鍵盤とスピーカー)を車に積み込んでおきました(井上さんは、サックスプレーヤーなのに何故かRhodesを持っている)。
スタジオは小岩のオルフェウス。私の住んでいる市川から一駅。
朝御飯食べて、指慣らしをしてから、自分の機材をタクシーへ運び込み、着いたらスタジオへ搬入。その10分後に、ドラムの長谷さんが到着し、私が長谷さんの荷物をスタジオまで運び、その間に、長谷さんは、車を駐車場へ移動するという段取り。これで時間の節約ができる。
予定通り、長谷さんが到着。先ずは荷下ろしをして、私がドラムスタンドのバックを持ち上げた瞬間、世界がネガフィルムのように見えたと同時に腰に冷たい水を掛けられた様な感触と激痛が...気を抜くとガックンってなりそうな感触があった。
これはマズイ!と思ったけれど、一応歩けたし、とにかく荷物を運ばねば話にならんということで、長谷さんにも手伝ってもらいながらドラム機材を運び終えた。その15分後に、前日に積んだRhodesを乗せた井上さんの車が到着する段取りを組んでいたのです。
そして井上さんも予定通り到着。Rhodesはさすがに1人では運べないので、井上さんと2人で鍵盤とスピーカーを運びます。運搬方法については、井上さんとは何十回もやっているので、何も言わないでもスムースに運べるのです。
しかし、その頃には気を抜くと腰がガックンってなる気配を感じつつ、痛みも感じつつで、少し不安に。でも、はやく機材を運ばねば始められないという一心で、ほかの事は考えられなかった。腰には気を使いつつ、でも運べるじゃないか。俺は意外と丈夫なんだなーなんて。
ところが、rhodesを運び終えた後、ちょっとした安堵と同時に腰が急激に痛くなり、まともに立ってられない状態に。
杖を着いたお爺さんのような歩き方で、立ち上がると激痛が。こんなことは今まで1度も無かった。
つまり、人生初のギックリ腰を、2年間温めた自分のプロジェクトのレコーディングの前準備で経験するという事態に.......
まとめ
予定は必ず来るが、予定しなかった事も来る
つづく