独自のアイディアと方法を追求して特別なサウンドを発信すれば、どこかに通じるのではないか?
という何の保証もない、チャレンジは、n'sawa-saraca 2nd "another town"となり、アメリカのレーベルropeadopeに届き、世界各国のラジオ番組・ショップでも紹介されました。
思いつきのような自分の企画が、世の中の仕組みと噛み合い、しかもアメリカから全世界へ繋がった事は本当に嬉しい出来事だったし、自信にも繋がりました。
そして、私の身勝手な思いつきに振り回されながらも一緒にサウンドを追求して、結果として、このメンバーでなければ表現できない状態になるまで付き合ってくれたメンバーにも何らかの結果を残せた事で、ただ金を払って終わるようなものではない、面白いフィードバックが出来た気がしていました。
しかし!
この"another town”ですが、レコ発ライブもやっていませんでした。
発売が2020年の2月末、直後にcovit-19パンデミック第1波になってしまったのです。
そして、第1波が終わった頃、DJタカハシユウタさんのイベントにて、企画していただいた事があったのですが、結局、タイミング的に第2波の自粛風潮と被り、中止となり、そのまま今になってしまいました。
各自、自宅で録音ファイルを出し合って、リモートで動画を作成したりはしましたが、結局、日本では話題になることもなかったし、何かモヤモヤしたものがありました。
そして、発売から2年以上経過した、2022年6月25日に私のピアノトリオのライブを控えていたところ、トリオのベーシストが出演できなくなった旨の連絡が突然入り、トラを探すのに一苦労しましたが、最終的に大塚義将に依頼することに。
ドラムは長谷陽介、ベースは大塚義将・・・おっと!こうなったら、サックスの井上オサムさんを呼べば、"another town”のメンバーが揃うじゃないか!
そう思いついたので、早速連絡を取ってみたところ、なんとか調整してもらえることに。
というわけで、偶然が重なり、”another town”のメンバーでライブができる事が決まったのはLIVEの前日。
"another town”の曲で気軽に出来そうな曲を選んで、あとはスタンダードにn’sawa-saracaマナーを仕込んで、あとは当日のお楽しみ。
2019年に小岩のスタジオでレコーディングして以来、集まったメンバーで"another town”の曲を演奏する事ができました。
ハーフラックのRME fireface とmac bookを持ち込んで録音もバッチリ。
そういえば、このメンバーでは、psychedelic jazzというアルバムもレコーディングした事があった。
でも今は2022年。世界も自分たちも変わる。
懐かしくも新鮮な気持ちで、共演できたし、素晴らしい時間だった。
お越しいただいた皆様、本当に有難うございました。
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