先日、あるキッカケで、とても昔にレコーディングで参加した2人組ユニットarcolor(アルコロール)が配信されている事を知りました。
2004年発売とあるので20年前の音源です。
CDの発売で終わっていたものが、配信されるのはとても嬉しいことです。
早速、ワクワクしながら、そして恐る恐る聴いてみると、このユニットの良さが、とてもよく解りました。
当時は、あまりブラジルミュージックにも詳しく無かったし、自分もサポートで参加していたりしていたこともあり、客観的に聴ける余裕が無かったけど、20年も経てば、初めて聴く音楽として聴くことが出来ました。
90年代のフィーリングも保ちながらも、ボサノバ・ブラジルミュージックをとてもセンス良く、ポップでチャーミングに仕上げていて、気持ちよく、気楽に聴くことが出来ました。
サウンド面をプロデュースした奥川大さん(g)のセンスと探究心・情熱が伝わってきます。
確か、この作品は、奥川さんがMTRレコーダーを各プレーヤーのところで持ち回って、各パートの音をバラバラに録音して、自宅でPCで編集するという方式を取っていました。なので、作品はバンドで一斉に演奏している様で、実は私もレコーディングでは各メンバーに立ち会っていません。
インターネットも今ほど発達していない時代だったし、レコーディングを個人で進めるという事もこの時代では珍しく、今でこそ当たり前になっているインターネットでファイル共有して作品を仕上げる方式を、人力でやっていた事になります。サウンドも含め、実はとても進んでいたんですね。
当時、奥川さんにはPCで音楽を制作するスキルを個人的にも伝授してくれて、本当に感謝しています。
同時にブラジルミュージックも色々教えてもらいました。
n'sawa-saracaの制作でも私も機材を毎回運んで録音したりしたのも、奥川さんの影響があったのかも知れません。
このユニットでは発売後、何回かLIVEを行って、それっきり会う事もなくなってしまったけど、再び作品について再認識出来て良かった。
そして、ボーカルの井上真由美さんの歌声がまたナチュラルで良いです。
この天然感は貴重だと思います。
ここまで天然の魅力を感じる歌声はなかなか聴けないのではないでしょうか?
20年経過して、図らずしてこのユニットのセンスの良さを、今更ながら知ることが出来たのでした。
FINDERPOP LABELもご健在、今になってarcolor(アルコロール)を配信するとか、それで再生数・リスナー数もかなり多いし、センスの良いレーベルですね。
久々に聴けてよかった作品でした!
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